スバルの「安心と愉しさ」はどこまで本気なのか?

2018/02/04

持論・暴論 車の安全

スバルが掲げているスローガンに「安心と愉しさ」というものがある。特に安心≒安全を第一としたブランドというイメージについては、EyeSightの評判もあって、だいぶ定着してきたように思う。

SUBARUは50年以上も前に発売した「スバル360」の時代から、何より安全なクルマづくりを大切にしています。

……と、公式サイトには書かれているし、それは事実だと私も思う。しかし、OEMの軽自動車はどうだろうか?広告のネタになる自動ブレーキは、だいぶ標準化してきたとは言え、まだ装着できないグレードがあるし、サイドエアバッグに至っては最上級グレードでなければ装備できない、という有様。特に酷いのがステラで、発売当時はノーマルタイプでもオプションで装着できていたのに、ダイハツムーヴのマイナーチェンジに合わせてカスタムだけのオプションになってしまった。
どうやらスバルの「安心と愉しさ」なるスローガンは、軽ユーザーに宛てたものではないらしい。軽自動車で身を起こしたメーカーなのに残念でならない。
恐らくその背景には、製造元であるダイハツの都合や、"安いグレードでなければ他社と勝負できない"と、考えている経営陣のケチな下心があるのだろう。実に馬鹿馬鹿しい。軽自動車市場の競争で体力を消耗するくらいなら、「うちはグレードで安全装置に差をつけたりしません。全車フル装備です」と、はっきり言えばよいし、それで納得しない客には大人しくスズキなりダイハツなりに行ってもらえばよろしい。
「安かろう」な客を相手にした商売ではブランドイメージは育たない。