ディーラーへの就職 向いている人、向かない人

2016/10/30

ディーラーのお仕事

「自動車の営業ってどうやったらなれるんですか?」

そんな質問をインターネット上で時々見かける。
ハッキリ言おう。何も特別なことなんて無い。大卒の肩書を持った人間で、ごくごく平均的な人間なら大抵の場合採用される。離職率の高い業界ゆえ、出る門が広いぶん、入口も広いのである。

「自動車に関する知識は豊富な方が良いのか?」

これは当然Yesだが、必須条件ではない。知識ゼロで「たまたま内定が出たからやって来ました」というような人間も案外多い。逆に偏った知識や先入観を持っている人間が長続きしないケースも有る。車両全般に造詣のある高尚な人間なら問題ないのだが、「◯◯の前期型以外は認めない!」というようなタイプは、それ以外の車種を熱心に取り扱おうとしないし、結局は"自分の趣味の押しつけ"ができないことや、ユーザーとの認識のズレに幻滅して辞めていくことになるのだ。

「必要な資格はあるのか?」

基本的に普通自動車免許があればそれで良い。当然ながらAT限定は不可である(但し途中で事務から異動になった女性など一部例外の場合もある)。また、これから新卒が入ろうとする場合は、積載車の運転のために中型免許が必要となる。どのタイミングで取ればよいのか、会社の補助があるのか等は事前に確認しておいたほうが良い。
その他、保険、査定等の資格は入社後に取得する機会を貰える場合がほとんどなので、心配しなくても良いだろう。

「この業種に向いている人間とは?」

・神経が太く打たれ強い人間であること
失敗を経験に活かすことは大切だが、上司や客の叱責などは「このオッサンまたしょーもないことで吠えてやがるぜ」と、軽く流せるくらいでなければならない。どうせ命を取られるようなことなど無いのだから、堂々としていればよいのだ。
・本音と建前の使い分けができること
・時間管理が上手であること
・自動車そのものが好きであること
・話好きで相手の長所を見つけるのが得意であること
・知識欲旺盛であること
・行動力があること
・育ちが悪すぎないこと

こうして書いてみると、全てクリアしている人間はもっと給料の良いところに就職できるのではないか、と思えてくるのが困りどころである……。